原文:The president of the country.
シンボルの解説
自分の欲求をストレートに表現し、理想の環境を実現しようとするリーダー
理想化 リーダーシップ 自己主張 支配 権力 生理的欲求 緊張感 二者択一 勝利 子供っぽさ
概要・背景
このシンボルは、牡羊座の第3グループ(11度〜15度)の始まりです。10度までで個人的な能力や直感力を育ててきた牡羊座は、この度数から社会や集団の中に自分を押し出し、関わろうとします,。 しかし、まだ社会的な妥協や交渉術を知らないため、「支配するか、支配されるか」「狩るか、狩られるか」という極端な二者択一の姿勢になりがちです。 「国の支配者」とは、自分の欲求が全て通り、周囲が世話をしてくれた乳児期の「王様(赤ちゃん)」のような全能感や、自分の理想通りに環境をコントロールしようとする純粋な権力欲求を表しています。
性格的特徴
自分の意志を積極的に外に押し出し、他者に対して力を持とうとするタイプです。 妥協を知らず、自分の考えを周囲に認めさせようとするため、時にはワンマンで支配的な人に見えることもあります。しかし、その根底にあるのは「他者と対等な立場に立つと、自分のアイデンティティが壊れてしまうのではないか」という恐れであり、ある意味で非常に子供っぽく純粋な心理を持っています。
• ストレートな自己主張 自分の欲求や理想をありのままに伝えます。裏表がなく、思ったことが顔に出やすい性格です。
• 勝ち負けへのこだわり 人間関係や環境との関わりにおいて、「勝つか負けるか」という緊張感の高い生き方をする傾向があります。中庸はなく、常に優位な立場を求めます。
• 高い理想と実行力 現状の不満や不快な状況を、自分の力で理想的な環境に変えようとする強いエネルギーを持っています。
特徴的な行動・思考パターン
この度数を持つ人に見られる特徴的な行動や考え方です。
• 単純な権力衝動 人をまとめたり統率したりする力がありますが、その動機は「自分の思い通りにしたい」という幼児的な衝動に近い場合があります。しかし、その単純さゆえに常識を超えた力を発揮することもあります。
• 緊張感のある対人関係 相手と仲良く妥協する術を身につけていないため、常に緊張感のある人間関係になりやすいです。気を抜くと「狩られる」と感じるため、攻撃的な姿勢を崩せません。
• 理想の実現化 「お腹が空いた」と泣けばミルクが出てくる赤ちゃんのように、自分の欲求をストレートに表現することで、不思議と願望が叶ったり、周囲が動いてくれたりする体験をします。
人生の傾向・To Do
この度数のエネルギーをポジティブに活かすための、人生の指針や行動アドバイスです。
• 自分の得意分野を探す まだ自分が何者で、何が得意なのか模索している段階です。興味を持ったことをいろいろ試して、自分の力を実感できる分野を見つけることが自信につながります。
• リーダーシップを発揮する 誰かの下につくよりも、自分がリーダーとなれる環境や、自立した立場で動ける状況の方が能力を発揮しやすいでしょう。
• 欲求を素直に表現する 不満や要望を溜め込まず、ストレートに伝えることで状況が好転します。「こうしたい」という意志を明確にすることが、理想の環境を作る第一歩です。
• 開拓者精神を持つ 新しいアイデアを実行し、パイオニアとして道を切り開くことに適しています。既存のルールに従うよりも、自分でルールを作るくらいの気概が成功の鍵です。
結論
牡羊座11度は、社会という新しい環境に対して**「自分の意志を押し込み、支配しようとする」**エネルギッシュな度数です。
妥協のないその姿勢は、周囲との軋轢を生むこともありますが、自分の理想とする世界(国)を現実に作り上げるための強力な原動力となります。子供のような純粋な欲求と、それを実現させるための行動力が、この度数の最大の武器です。
